犬との出会い①

 月1回くらいの金曜日の夜、外にご飯を食べに行く。父ちゃんを除く家族全員で。含みのある言い方で書いてみたが、別に仲が悪いわけではない。父ちゃんは単身赴任中なのだ。そして母ちゃんはパート。いつも下校時には仕事を終わらせ3兄弟を家で迎えてくれる。そんなわけで、外食に行く際の運転手は母ちゃんなのである。さらに言えば、母ちゃんは車の運転が苦手だ(下手ではない)。それゆえ、混むような場所へはあまり行きたがらない。

 というわけで、貴重な外食の機会の中でも、金曜日に混んでいた大型ショッピングモールに行くことはほとんどない。で・だ、その貴重な大型ショッピングモールに行く機会を次か次かと待っていたわけだ。理由はもちろんペットショップ。

 「犬が見たい」

 ご飯を食べ終わった後にペットショップへ直行する。

 ポメラニアンのコロ、ラブラドールのまさおくん、当時CM出演していたチワワ、101匹のダルメシアン、柴犬くらいしか犬種を知らなかった。そこには初めて見る犬がいた。ホットドックのウインナーのように細長い犬。レッド、ゴールド、ブラックの3色に短い手足。ミニチュア・ダックスフントである。

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犬との思い出をかいてみる

 だいたい一年たったので犬との日々を思い出してみる。

 あれは小学生1年生か2年生のころ。父の同僚の家に家族そろって遊びに行ったとき、チャイムを押してドアを開けると,白い塊が足元に飛びついてきた。

 

 ポメラニアンの”コロ”、これが人生で初めてのポメラニアンとの遭遇となった。f:id:konkonchan13:20220124201642p:plain



 これまで犬と言ったら近所にいる大型犬オンリー、自分の身長より大きい体格に、ムキムキのの筋肉、ハーハーとベロをたらして牙をむき出しにしている...まさに恐怖の対象。遭遇するたびに食い殺されると思っていたに違いない。おお、ごめんよ、あの時の大型犬たち....

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 ところがどうであろうか、この目の前にいる生物。小さい,もこもこのホワイトまんじゅう。おそらく本能的に悟っていたであろう小学生の頃の僕

 

「この生き物なら勝てる」

 

そして、指をかまれたのである。甘嚙みだった。

 

こうして犬恐怖から犬可愛いにジョブチェンジした。